世界銀行が発表したDoingBusiness 2020のビジネス環境ランキングによると、ベトナムは世界で70位、ASEANで5位となった。

世界銀行が発表したDoingBusiness 2020のビジネス環境ランキングによると、ベトナムは世界で70位、ASEANで5位となった。
従って、ベトナムでは5項目で評価ポイントが増加、4項目で変動がなく、1項目で減少した。具体的には以下の通り。
・クレジット 5ポイント増と7位分上昇し、32位から25位に上昇した
・納税及び社会保険料の納付 22位分上昇し、131位から109位に上昇した
・法人破産の解決 0.1ポイント減少し、11位分上昇した
・電気 0.3ポイント増加し、27位を維持した
・起業 ポイントは増加したが、11位分下落した
・物件登録 4位下落
・投資者保護 8位下落
・貿易取引 4位下落
・紛争解決 6位下落
・建設許可 4位下落
ベトナムはビジネス環境の質を改善したが、それはゆっくりと進んでおり、ASEAN地域の他の経済環境は急速かつ積極的に改革を行っている。
・シンガポールは2016年以来2位を維持
・マレーシアは過去2年間で連続してランプアップした(2年間で12位上昇)
・タイは2017年に20位、2019年に6位上昇
・インドネシアは2014年から2017年にかけて大幅な改善を行い、42位上昇
・フィリピンは今年29位上昇
ビジネス環境を改善し、企業との信頼関係を築き、投資の促進に貢献するために、ベトナムは以下の解決策を実施する必要がある。
・企業発展の目標に向けて、各省庁・部局・支局の経営思想を改革する。
・関連する省庁は、何年にもわたって成長性がなく、改善の遅れが生じている項目を常に把握し、規制の改正、実施改革を行う。
・時間を短縮し、オンライン公共サービスを通じて、企業のコストを削減する。
・経営状態の改革、管理、専門検査など、政府が定義した解決策を実施する。
・国際基準に従った改革と最新の管理方法を活用する。例:電子手続き、電子納税、管理分野や専門検査分野の改革など。
政府の解決策に加えて、企業も問題の共有、解決策の探求や実施を行う必要がある。