スクラムとは?なぜスクラムモデルが多くの情報技術企業で適用されるのか?スクラムフレームワークに初めて触れる方に対してNALのSEのTran Duy Truongさんが上記の疑問をスクラムの知識を参照して説明します。

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スクラム

 スクラムとは?なぜスクラムモデルが多くの情報技術企業で適用されるのか?スクラムフレームワークに初めて触れる方に対してNALのSEのTran Duy Truongさんが上記の疑問をスクラムの知識を参照して説明します。

 1. スクラム概要

 スクラムとは複雑で変化の激しい問題に対応するためのフレームワークであり、可能な限り価

 値の高いプロダクトを生産的かつ創造的に届けるためのものである。

 - スクラムとは:

・軽量

・理解が容易

・習得は困難

 - スクラムは、プロダクトの作業管理に使用されてきたプロセスフレームワ ークである。プロダクトを構築するプロセス、技法、決定的な方法論などではない。

スクラムの概要

 2. スクラムの使用理由

 従来の開発パターンではプロダクトの生産は複数の工程を通して開発が行われます。

ソフトウェア開発モデル

 全部の工程を満たし、稼働に致すのに長い期間が必要になる。開発完了する時にプロダクトのニーズと市場の競争力に欠けている。その為、反復ごとに開発・提供を行うため、より速いスピードでユーザーにプロダクトや新機能を提供できるアジャイル開発の中でもっとも使われているスクラム使うことになる。

 3. スクラムの原理

 スクラムでは、反復的かつ革新的な手法を用いて、予測可能性の最適化とリスクの管理を行う。経験的プロセス制御の実現は、透明性・検査・適応の 3 本柱に支えられている。

 透明 性: 経験的プロセスで重要なのは、結果責任を持つ者に対して見える化されていることである。透明 性とは、こうしたことが標準化され、見ている人が共通理解を持つことである。

 検査: スクラムの作成物やスプリントゴールの進捗を頻繁に検査し、ゴールに対して好ましくない 変化を検知する。

 適応:プロセスの不備が許容値を超え、成果となるプロダクトを受け入れられないと検査担当者が判断し た場合は、プロセスやその構成要素を調整する必要がある。調整はできるだけ早く行い、これ以上の逸脱を防がなければいけない。

 4. スクラムの価値基準

 スクラムの活用に成功するのはスクラムチームメンバーが以下の5つの価値基準を上手に実践しなければいけない。

・確約(commitment)

・勇気(courage)

・集中(focus)

・公開(openness)

・尊敬(respect)

スクラム

 5. スクラムチームと各役割

 スクラムチームは、プロダクトオーナー・開発チーム・スクラムマスターで構成される。

 プロダクトオーナー (PO) : プロダクトオーナーは、開発チームから生み出されるプロダクトの価値の最大化に責任を持つ。組 織・スクラムチーム・個人によって、その方法はさまざまである。

 スクラムマスター(SM): スクラムマスターは、スクラムガイドで定義されたスクラムの促進と支援に責任を持つ。スクラムマス ターは、スクラムの理論・プラクティス・ルール・価値基準を全員に理解してもらえるように支援する ことで、その責任を果たす。

 開発チーム: 開発チームは、各スプリントの終了時にリリース判断可能な「完成」したプロダクトインクリメントを届 けることのできる専門家で構成されている。「完成」したインクリメントは、スプリントレビューに必要 である。インクリメントを作成できるのは、開発チームのメンバーだけである。

 6. スクラムイベント

 スクラムで規定されたイベントは規則性を作り出し、スクラムで定義されていないミーティングの必 要性を最小化する。すべてのイベントは、時間に上限のあるタイムボックス化されたイベントである。 スプリントを開始すると、その期間は固定され、増減することはできない。スプリント以外のイベント については、目的が達成されたときに終了することもある。これは、プロセスでムダなことをせずに、 必要な分だけ時間を使うためである。

 スクラムの中では以下のイベントが含まれます:

– スプリント

– スプリントプランニング

– デイリースクラム

– スプリントレビュー

– スプリントレトロスペクティブ

スクラム

 7. スクラムの作成物

 プロダクトバックログ:プロダクトに必要だと把握しているものをすべて順番に並べた一覧であるプロダクトオーナーは、プロダクトバックログ の内容・可用性・並び順に責任を持つ。

 スプリントバックログ:スプリントで選択したプロダクトバックログアイテムと、それらのアイテムをプ ロダクトインクリメントにして届け、スプリントゴールを達成するための計画を合わせたものである。ス プリントバックログは、次のインクリメントに含まれる機能と、その機能を「完成」したインクリメントにし て届けるために必要な作業について、開発チームが予想したものである。

 インクリメント:これまでのインクリメントの価値と今回のスプリントで完成したプロダクトバックロ グアイテムを合わせたものである。スプリントの終了時には、新しいインクリメントが「完成」していな ければいけない。つまり、インクリメントが動作する状態であり、スクラムチームの「完成」の定義に 合っていることを意味する。インクリメントは、完成していて、検査可能なものであり、スプリントの終 了時の経験主義を支援するものである。インクリメントは、ビジョンやゴールに向かうステップである。 プロダクトオーナーがリリースを決定する/しないにかかわらず、インクリメントは常に動作する状 態にしておかなければいけない。

 結論

 現状の情報技術企業でのスクラムモデルの適用が一般的になりつつあるが、どの会社でも成功には限らない。なぜなら、スクラムモデルに変換するのは会社全体の構築に触れる為、初めて組織に適用するのは困難が見られる。会社の状況によって適切に導入していくのがベストである。

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